伊豆大島の名産、といえばご存じ、椿。
ということで、実はオペラ「椿姫」が毎年、開催されています。
それも、なんと屋外上演。
先日、その第七回目のオペラが開催。
場所は、リス村の広大な芝生の広場。それまで降っていた雨があがり開放感たっぷり。
残念ながら、その先に見えるはずの富士山は見えなかったけれど。
観客はみな、芝生にシートを敷いての鑑賞。
このオペラ、実は無料なんです。
観に来られている方も地元の方が中心で、今年は200名ほど。
さらに、この日にかぎりリス村の入園料800円も無料!
すごいなぁ。
キャンプ場もそうだし、運動場もそう。
動物園だって無料。
伊豆大島って、無料の施設、サービスが多い。
というか、多すぎ(笑)。
せっかくのオペラなので、私が持参したのはタータンチェック柄のシートに、
いただきものの赤ワインと、ワイングラス。
プラスチックじゃなく、本物です。
これで、気分がぐんと上がります。
「乾杯の歌」が始まり、「椿姫」が開演。
透き通ったオペレッタの声が伊豆大島の空に響き、
彼らの脇を秋の風が抜ける。
前には日傘をさしたおばあちゃん。
横の芝生では子供たちがころげまわっている。
水平線には行き交う客船。
とってものどかでカジュアルだけれど、芸術に触れる知的な喜びに心が震える。
今年で7回目となる、このオペラ。
伊豆大島でピュアな椿油を製造する「株式会社 椿」が主催。音楽を愛する社長のもと、スタッフ総出でこのイベントを支えています。
来年は、シャンパンを持ってこよう。
それに、音楽やイベント好きな友人たちも誘おう。
きらきらときらめく秋の週末の島オペラ。
ちょっと贅沢で、リラックスする心の栄養です。