2011年9月17日土曜日

ココロに島を。


真夏日の東京都内で忙しくスケジュールをこなしている、ふと瞬間。
あ、今頃、大島はどんなだろう。
そう思うことがあります。

それは、単純に遊びに行った場所への記憶の揺り戻しではなく、
次回はいつ行けるのだろう、といったレジャー客の憧憬でもない。

たとえて言うのならば、離れている故郷を思うような気持ち。




思えば、東京生まれの私は故郷というものを実感したことがありません。
友人たちがお盆や年明けに「大変だよぉ」と言いながらも、
どこかはずんだ表情でふるさとへ帰る姿を、
羨ましいのとは少し異なる、なんとなく不思議な思いで見ていました。

伊豆大島に来ることが増え、
島のあれこれが少しずつわかってくるにつれて、
ふるさとへ帰る友人たちの気持ちがなんとなくわかったように思えてきました。

大島で生まれ、都心で暮らす人たちも私と同じような思いなのだろうか。
今は島にいる子供たちも、
東京に出たら、同じように思うのかな。


ちょっと弱気になった自分がいるとき。
ふらっと行ける懐かしい場所がある。
それだけで、もう少しがんばってみようかな、と元気になります。


東京に島がある、それを発見したら、
ものすごく、ココロの芯が豊かになったように思います。