2011年9月17日土曜日

ココロに島を。


真夏日の東京都内で忙しくスケジュールをこなしている、ふと瞬間。
あ、今頃、大島はどんなだろう。
そう思うことがあります。

それは、単純に遊びに行った場所への記憶の揺り戻しではなく、
次回はいつ行けるのだろう、といったレジャー客の憧憬でもない。

たとえて言うのならば、離れている故郷を思うような気持ち。




思えば、東京生まれの私は故郷というものを実感したことがありません。
友人たちがお盆や年明けに「大変だよぉ」と言いながらも、
どこかはずんだ表情でふるさとへ帰る姿を、
羨ましいのとは少し異なる、なんとなく不思議な思いで見ていました。

伊豆大島に来ることが増え、
島のあれこれが少しずつわかってくるにつれて、
ふるさとへ帰る友人たちの気持ちがなんとなくわかったように思えてきました。

大島で生まれ、都心で暮らす人たちも私と同じような思いなのだろうか。
今は島にいる子供たちも、
東京に出たら、同じように思うのかな。


ちょっと弱気になった自分がいるとき。
ふらっと行ける懐かしい場所がある。
それだけで、もう少しがんばってみようかな、と元気になります。


東京に島がある、それを発見したら、
ものすごく、ココロの芯が豊かになったように思います。



2011年9月9日金曜日

ニューヨーカーの「がんばれ! 日本」


東京アイランダーとして、大島ナビのSさんに誘われて伊豆大島へ。
自称、晴れオンナなのですが、今回は別ミッションで同行のイケメンズ2名が嵐を呼ぶタイプだったようで、終日、天気悪し。。。
裏砂漠も完全なホワイトアウト状態で、な~んにも見えない。

そんな中、あちらこちらと伊豆大島を移動しながら視察、
立ち寄ったのがトウシキキャンプ場。
島の南端、波浮港に近い海沿いの絶景のキャンプ場ですが、これがなんと無料。
トイレ、シャワー、かまどなども揃っているのに無料。
芝生の敷地は広く、しかも、目の前はみごとな水平線。
なのに無料(しつこい)。
背後には三原山の雄姿が見える(らしいです)。

前の晩は暴風雨のようで、まさか誰もキャンプなんてしていないだろう、
と思っていたら。


いました。


それも、外国の方(カップルです)!


カップラーメンでランチ中のところ、声をかけてみたらニューヨークから来たとのこと。
伊豆大島はガイドブックのロンプラ(ロンリープラネット)に掲載されていたので選んだそう。そして東京都が出している英語のブックレットを参考にいらっしゃったそうです。
へ~。

震災後のこんな時期に観光で来てくれたことのお礼を伝えると、「気にしていません。それよりも、日本の復興を心から応援しています」



ふたりの腕には「がんばれ!日本」のリストバンド。
ニューヨークでも募金活動を行っているとも、教えてくれました。

「伊豆大島は、素朴でみんな親切ですばらしい。
昨晩はものすごい雨だったけれどトウシキキャンプ場も快適だよ」

明るく笑顔で話してくれるふたり。
伊豆大島に数日滞在した後は、京都を訪問して、富士登山にもチャレンジするそう。


こんなふうに外国の観光客のみなさんが日本に来てくれること。
伊豆大島を選んでくれたこと。
それが、どんなに私たちのはげみになることか。
彼らとの出会いで、あらためて実感しました。




来てくれてありがとうございます。
どうぞ、日本を楽しんで滞在してください!

2011年9月3日土曜日

Vol.1 陸TOKYOと海TOKYOをつなぎたい。そして、世界とも


はじめまして。
トラベルジャーナリストの寺田直子と申します。

ご縁があって、今回からこちらで旅ブログを始めることになりました。
タイトルは「東京アイランダー気分で」。

江戸っ子ではないですが、東京生まれ、東京育ちのわたし。
大好きな東京の魅力をいろんな方にもっと知ってもらいたいなぁ、と思いつつ、あちらこちらをふらふらと探索。
そんな中で、出会ったのが伊豆大島。
さらに、縁あって大島ナビのスタッフのみなさんと出会い、伊豆大島の素顔をブログでお伝えすることになりました。

東京に島がある。
意外に知らない方がいらっしゃるかもしれません。
船でほんの1時間45分でたどり着ける、ということも。
でも、そんな身近な伊豆大島ですが、
一歩、島に足をおろせば濃密な山の気配と、圧倒的な存在感の海岸線に彩られたネイチャー度。そして、の~んびりとしたアイランダー(島人)が暮らすゆるやかさ。

世界屈指のメトロポリタン東京に寄り添う、伊豆大島の、驚くほどのどかな島時間。
それは、わたしのような東京生まれにとっては心から誇れる故郷の奥深さであり、東京に暮らす人には新鮮な表情にうつるはず。

ということで、本日から東京アイランダーを宣言!
東京と伊豆大島をいったり、きたり。
あ、職業柄、ときには海外も。
ゆる~い感じでなんとなく心にとまった島のあれこれをつづっていきます。


どうぞよろしくお願いします。