2014年7月30日水曜日

夏の伊豆大島にはみんなの基地 Kichiがある!

いよいよ夏本番!伊豆大島にも海水浴客のファミリーやカップル、グループの来島が増えています。

ちょっとうれしいのは、プチ旅気分を楽しんでいる、おひとりさま島ガールやセンスのいい男の子二人組など今まであまり見かけなかったタイプの若い人たちの姿も増えていること。ふらりと気ままに日帰りでも楽しい伊豆大島の魅力が少しずつ浸透しているようで、うれしいのです。

実は伊豆大島には岡田港と元町という高速ジェット船が到着する港がふたつあります。
ユニークなのは天候を考慮して当日、どちらの港に発着するかがわかるというシステム。夏の場合は元町に発着することが多いのですが、ときおり波や風の条件で岡田港になるときも。そんなときは朝、島内に「今日は岡田港です」というアナウンスがのどかに流れます。これも島ライフならではの日常。

先日、私が乗る船も元町港からの出港でした。
レジャー客のみなさんは周辺のお土産屋でショッピング後、客船ターミナルでうろうろしながら乗船を待っています。
でも、それってちょっとつまらなくないですか?
そこで、とっておきの穴場スポットを教えちゃいます。それが、Kichi




場所は元町の客船ターミナルの前。お土産の「たかた」さんの2階を見上げるとほら、Kichiと書かれたサインが見えるでしょ。「たかた」と「あべもり」の間の何やら古びた階段をトントンとのぼっていくと、フワリとコーヒーの香り。
中に入るとテーブルやカウチが並んだなごみの空間がゆるやかな音楽と共に出迎え、そして、「わぁ」と声をあげたくなるような元町の海の景色が窓の外に広がります。

高速ジェット船の出発まで、いつも頼むのが横浜白楽のテラコーヒーさんのスペシャリティコーヒー。ほかにも明日葉茶や、大島牛乳アイスや自家製・梅ソーダなんていう夏メニューもあり、ひかれます。
この日、外はあいにくの雨。でも、グレーにけむる水平線を見ながら、コクのあるコーヒーをゆっくりと味わうのはどこか幸せなこと。ここからなら雨に濡れることもなくターミナルへ駈け込めて、乗船タイムジャストで乗ることができる。そんな安心感もより、気持ちをふっくらとリラックスさせてくれます。

そしてKichiには地元のさまざまなお客さんも集まってきます。
コンサートやパンフェアなど手作り感のあるイベントなども行われ、Kichiファンの人たちでにぎわいます。
そう、ここはカフェであり、さらにいろんな人たちが集うコミュニティの場でもあるのです。もちろん観光客でも、誰でも温かく出迎えてくれるのがKichiのスタッフ。
7月24日から8月末までは火〜土曜連オープン(日・月曜休み)

「今日のジェットは元町だから」

そんな大島通を気取って、船に乗り込む前に、海を望むKichiでホッとなごんでみてください。



2014年6月4日水曜日

オンからオフへのスイッチはレインボーブリッジの下!

「日常」である東京・竹芝桟橋から船に乗り「非日常」の伊豆大島へ。
そのとき、心の中でオンとオフのモードが切り替わるのが東京湾にかかるレインボーブリッジ。




遠くから見たり、車で走ることはあっても下から見上げるというのは船に乗ってこそ。ジェット船なら船内から。大型船ならばデッキから。湾内はスピードを出さずゆっくり走行なので楽しみながら巨大なレインボーブリッジの雄姿が堪能できます。

ゆっくりとレインボーブリッジの下を超えた瞬間、心の中で「カチリ」とモードが切り替わる。悩み事はとりあえず都会に置いて、「さあ、島に行くぞ!」。そんな気持ちになるから不思議。



夜の大型船での出発ならば、缶ビール片手にデッキにあがり橋を超えた瞬間、プシュッと乾杯
(笑)。どんどん後ろになっていく高層ビルの夜景が、日々のストレスも流し込んでくれるようで、じんわりと開放感が心身に広がっていくのが本当に心地いい。

竹芝桟橋に戻ってくるときは、楽しかった島での時間を想いちょっと名残惜しい気分と自分の場所に帰ってきたという安堵感が交差する。
島でたっぷりパワーチャージされたから、東京の風景がだんだん近づいてくると「よしっ、またがんばってみるか!」。
そんな気持ちにもなる。

夕暮れ時、夕焼けに染まりトワイライトタイムに瞬き始める東京は切ないほどに美しく、それもまた船でのアプローチの贅沢な楽しみ方。

伊豆大島に行く際の私にとっての大切な通過儀礼。
それが、レインボーブリッジの下なのです。




2014年4月11日金曜日

ここはモナコ!? 熱海から伊豆大島へ!



久しぶりのブログです。ごぶさたしてました。

昨年末からずーっと、仕事に追われていた先日、何もしなくてもいいという「奇跡の一日」が。
しかも夜型の私がなぜか早朝に起床。
そこで思わず、「伊豆大島に行こう!」とガバっと起き上がり決定。

でも、今からだと微妙に竹芝からのジェット船に間に合いそうにない。

「う〜ん。。。」

と、ちょっと悩んでいたら「!」。
そうだ熱海があるじゃない。

そう、実は熱海港からも伊豆大島行きのジェット船が運航しているのです。

東京駅からこだまに乗り込んで一路、熱海へ。車内でコーヒーを飲みながら意外な展開に自分でもワクワク。
熱海駅にたどり着き、駅前の無料の足湯施設でちょこっと熱海の温泉を楽しんでから、船着き場へ。

出航までの間に見渡す、すこーんと青い空と開放的な港の風景はとても新鮮でした。
ネオンと高層ビル、レインボーブリッジに見送られる竹芝埠頭もいいけれど、これも悪くない。というよりもレジャー気分が盛り上がる風光明媚さ。
熱海から伊豆大島まではわずか45分というのも魅力です。

しかも、ジェット船が出発してからの風景がすばらしかった。
まるでモナコのようと表現したら言い過ぎ?

遠くなっていく街並みとその後ろに広がる緑の山々。ヨットハーバーに係留された真っ白なヨットの姿も映え、異国情緒たっぷりです。

しばらく行くと山の後ろから富士山の雄姿も見えてきた。
いいなぁ。

こんな予定のまったくないプチトリップは本当に久しぶりです。ずっとあわただしく過ごしてきた日々のストレスがゆっくりと解きほぐされていくようで、ジワリと幸福感が満ちてくる。

さあ、島に着いたら何をしよう。

快適に走るジェット船の中で、あれこれと今日一日のお楽しみを考えてみるのでした。



2013年12月19日木曜日

伊豆大島の元気を椿が連れてくる



平成25年10月16日、台風26号で土石流被害を受けた伊豆大島。いまだに行方不明者の方がいらっしゃり、仮設住宅や避難先でご不自由をされながら生活されている島民の方がいます。

被災後、何もできない自分の非力さを痛いほど感じつつ、島に暮らす友人、知人たちが復旧・復興に尽力している姿をずっと見てきました。
また、全国各地からのはげましのことばと数多くのボランティアの方々のサポートにどれほど元気をいただいたことか。伊豆大島に多少でもかかわってきた人間として、また東京都民として心からのお礼と敬意を表したいと思います。

本当にありがとうございます。


復興にはまだしばらく時間がかかると思います。
でも、それとあわせてそれまでと変わらない観光客のみなさんに楽しんでもらえる島へとゆっくりと戻っていくことも大切だと思っています。

伊豆大島といえば、やっぱりイメージするのは椿の花。
1月後半には椿の花が咲き始めます。
伊豆大島では復興を祈念する趣旨で来年26年度も恒例となっている「椿まつり」を開催することを決定しました。

椿は伊豆大島の暮らしと密接にかかわってきた島のシンボル。
300万本あるともいわれる群生した椿が花開く様子は、生命力にあふれ見る者を感動させます。
そんな椿の時期までもう少し。

ほほ笑むようにほがらかに咲き誇る椿の花と共に。
多くのみなさんをお出迎えできればと願っています。




2013年9月23日月曜日

これを食べずに帰っちゃダメ!ふるとろ感がたまらない、大島牛乳ぷりん♪



伊豆大島から東京に帰る(とはいっても大島も東京都ですけどね)船に乗り込む前のわたしのお楽しみがコレ。知る人ぞ知る伊豆大島の絶品スイーツ、大島牛乳ぷりん。元町にあるシャロン洋菓子店さんのヒットアイテムで、島で育った牛たちからいただく大島牛乳のしぼりたて生乳を100%使用。それだけでもうれしいのにさらに防腐剤、保存料など添加物を一切使わない本当に手作りのホームメイドスイーツです。

そんなウンチクは抜きにしてとにかくその美味しさに感動です。

プリンを買うとつけてくれる専用の長いスプーンでひとさじ。ふるふるっと卵色のプリンの柔かさにまず驚きます。そして、こぼれ落ちないようにしながらふるんっと口に。とろりとまろやかな生乳のコクと厳選した卵の甘みがふわりと広がり、しみじみ「おいしい~」とつぶやきたくなる。
素材のよさを味わってほしいというこだわりからでしょうか、甘さは実に控えめ。ひとさじごと、その素朴で味わい深い美味しさを楽しみながらビンの底にひそむキャラメルのほろ苦く甘い部分へとたどりつくのがもう、うれしくて幸せ。

一日200本ほどしか作らず、日持ちもしないのでお土産に持って帰るにはこの大島牛乳プリン、購入するタイミングが大事。
実は元町港と岡田港の伊豆大島にふたつある船客待合所内の売店で購入できるのです。
わたしはいつも船に乗り込む前に売店にかけこみ、いくつかをゲット。カチャカチャとビンのまま袋に入れてもらいます。家に帰ってからゆっくり味わうつもりが船内でがまんできずに1個、食べちゃうことも。もちろん、売店でも遅い時間帯だと売り切れてしまうこともあるのですが、そのときは次回を楽しみにぐっと我慢。

お取り寄せもできますが、やっぱり大島で遊んだ帰りに思い出と一緒に、ひとさじごと味わってもらいたい絶品プリンです。




2013年8月18日日曜日

島ミシュラン勝手に認定!伊豆大島名物べっこう寿司



トロリと飴色のにぎりはみごとに大ぶり。豪快に何もつけずにそのまま口いっぱいにほうばると島トウガラシの辛みがつんと鼻にぬける。目の前の海で水揚げされた白身は弾力と甘味があり、シャリと共にかみしめるたびにお寿司を味わう幸福感に包まれる。これが伊豆大島名物のひとつ、べっこう寿司の正しい味わい方。笑


べっこうという名前はもちろんその色から。
獲れたての魚を醤油に漬けた「ヅケ」スタイルでピリッと辛い島トウガラシを加えているのが特徴。ワサビが自生しない伊豆大島での保存食という先達の知恵でもある。


島に点在する食事処はもちろん、民宿や旅館でも登場するローカルフード。でも、ちょっとごちそう気分も味わえるのがやっぱりお寿司のうれしいところ。
緊張するような高級寿司店ではなく、真っ青な海に囲まれた島でのんびり味わうのが一番似合うべっこう寿司。実はとっても贅沢な味わい方かもしれません。


ということで文句なしの島ミシュラン(勝手に)認定です!





2013年7月24日水曜日

三原山から世界遺産・富士にエールを!



大変ごぶさたしてました。
東京アイランダー寺田です。みなさん、お元気でしたか?笑


連載・復活記念、というわけではないですが今回のテーマは富士山!
実は伊豆大島の中心、三原山は絶景の富士山ビューが満喫できるスポットなのです。

一番ラクなのは展望エリアの駐車場から。写真がそれです。

眼下に元町の市街が広がり、雄大な相模湾と伊豆半島のその先にすっくとたたずむ富士の雄姿。天気がよければそれはすばらしいドラマチックな光景が楽しめます。

もちろん山頂までいけばさらに感動的な360度のパノラマと一緒に富士を見ることも。


古くから三原山の噴火は御神火として信仰され、山頂には三原神社が今もあります。1986年に噴火が起こった際、不思議なことに溶岩流は社殿を避けるように流れて、直前で止まったことから御神火さまのパワーだといわれています。

三原山は高さ758m。火口までゆるい坂道を歩いて30〜40分ほどと富士登山と比べてはるかにラク。御神火のパワーある三原山山頂から、日本の象徴、富士山へ世界遺産の熱いエールを送ってみてください!